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  • 2016.12.04 Sunday
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ショートストーリー

ある青き月の話

青涼です。

 

彩雲Contrastが間に合わなかったので

 

昔描いたショートストーリーのようなものを。

 

「ある青き月の話」次回で完結予定です。

 

では続きからどうぞ…

青き月が夜を支配する世界。

青き月は静かに、自分が回っている星を眺める。

青き月はずっとその星を眺めて居た。其の星の名は知らない。だが其の星には沢山の物事が溢れていた。憧れを抱いて周り続ける青き月は、あるとき青き月に住むモノに話しかけた。

 

『あの星はなんというのだろう』

 

青き月に住むモノは答えた。

 

「知らない。だから君が名前をつけたらいい。」

 

青き月は悩んだ。名前をつけるのならわかりやすく、呼びやすいものがいい。

 

『なら、”青い星”。青き月の私の真ん中だから。』

 

「単純明快、シンプルだね。」

 

「だが、わかりやすくて良いと思う。青い星、か。」

 

住むモノは青い星を眺めた。

 

しばらくすると青き月が住むモノに話しかけてきた。

 

『君は私から離れることができるのかい?』

 

住むモノは驚いた。いままで其のような思考をしたことがなかったからだ。

 

「青き月は面白い発想をするね。」

 

「青き月にいるのは私の中で当然だった。それを覆す発想はなかった。」

 

当たり前が溢れている世界で、青き月はいつの間にその当たり前に疑問を持つようになったのだろう。昔から共に過ごしてきたが此の時まで青き月が当たり前の出来事に疑問を持つ、ということを知らなかった。

 

「君は壮大なことを考えるんだね。私とは違う存在ということの現れなのかな。」

 

青き月は言う。

 

『存在云々より、まず大きさが違うよ。君は私の上に乗る大きさだ。』

 

『そして君は私のように決められた道を歩いているわけではない。自由に動ける。』

 

「だけど、青き月の上だけだよ。」

 

住むモノは静かに事実を述べる。

しかし、それに対し青き月は語る。

 

『それは君がここから離れたことがないからだよ。離れられるかもしれない。』

 

「…なるほど、其れも其の通りだ。」

 

「でもそれは可能性に過ぎない。ここから離れられて生きられるという保障もない。」

 

「だから離れようとは思わない。」

 

『そうか、確かに。』

 

「それに、」

 

住むモノは言葉を紡ぐ。

 

「私は青き月と話すのが好きだ。君がいるから離れたくない。」

 

青き月はしばらく静かになった。

住むモノは考えた。

今話した言葉に偽りはない。が、100%本当でもない。何度か離れたいと思った。だがそれは、ただ純粋に飽きたのだ。動いても動いても、何度もみた景色なのだ。青き月の上は変化がなかった。良くも悪くも、毎日同じ景色。見飽きるが、だが、一つだけ変化がある、青き月との会話、それがあるから、住むモノは離れたくないと思うのだ。

青き月は言う。

 

『そうかい…それはとても嬉しいよ。私は君と話していることは同じ事を繰り返す毎日の中の刺激で楽しいから好きだよ。』

 

住むモノと同じ事を言う。あぁなんて照れくさい、気恥ずかしい会話だ。だが、青き月と同じ気持ちであったことは住むモノからすると喜びでしか無い。お互い唯一無二の存在なのだ。青き月に住むモノは自分だけ。青き月は一つだけ。其れ故に、離れたくない。大切なのだ。

そんな住むモノの気持ちを知ってか知らずか、青き月は言葉を紡ぐ。

 

『…だからこそ、君にはここから離れて欲しいんだ。』

 

 

〜続〜

  • 2016.10.19 Wednesday
  • 00:09

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