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  • 2016.12.04 Sunday
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風の吹くままに

第壱話:出会い

  自分の生き方は自分で決める。

そう、野良猫のように何にも縛られず自由に生きたい。

そう言って家を飛び出てはや一ヶ月。

お金は必要な分だけ持っているので宿や飯には困らない。

だが、心が寂しい。

そこで。

「にゃー」

「おー、食うか。もうすぐ江戸やからこの魚で辛抱せぇな。」

「にゃん」

「おーし、ええ子や毬之助。」

毬之助とはこの猫の名前だ。

道中拾った子猫で、魚をやったところ懐かれてそのままいっしょに江戸まで向かっている。




さてこの関西の言葉を使う男。

いや、男というよりは少年と表現したほうが正しいだろう。

この少年、左耳に黄色い石の耳飾に赤い髪、そして翡翠のような瞳。

また、服装も少し派手な侍。

なので行き交う人々はすれ違うたびに彼を振り向いた。

そんな少年の名は桜木遥斗。

道に迷いに迷ってやっと江戸の手前まで来た。

「長かったな〜。」

そんなことを猫に呟きながら話していると、一人の男とぶつかった。

「ああ、ごめんよ。」

そう言って男は去っていこうとした。

が、遥斗はその瞬間を見逃さなかった。

「ちょい待ちぃ、おっちゃん。俺の金返しや。」

「は?何のことです?」

「とぼけてもあかんで。俺の故郷の京はそんなもん通じひんからな。気ぃついたら切られてまう所やからなあ。」

「ちっっ」

男は逃げ出した。

「毬之助、ちょおここで待っとってな。すぐ戻るわ。」

そう言ってものすごい速さで男に追いつくと、男の足を引っ掛けた。

すると男はどすんと前に盛大にこけた。

そのまま遥斗は男に乗りかかって財布をとりかえした。

「これ、返してもらうで。」

そう言って男を放そうとした時、後ろから待ったがかかった。

「ちょっと待ってお侍さん!その男とらえとって!」

「は?」

「その男、私の父なの!」

「へ?」

「ちょっとお侍さんもとばっちりうけるけど気にしないでね!」

「え、ちょ、」

「こんのぉ・・・・莫迦親父がぁぁぁぁ!!!!」

少女は自分の父を遥斗ごと思いっきり蹴り飛ばした。

そのまま遥斗と男は道にすべり倒れた。

「なにすんじゃこのアマ!」

遥斗はしたたかぶつけた頭をおさえながら怒鳴った。

「ごめんね〜あなた丈夫そうだからそのままいっちゃった。」

そう言って笑う。

「笑い事かい・・・それよりあんたの親父さん伸びてもたで。」

「あ〜大丈夫大丈夫。」

そう言うと少女は伸びた父をよっこらせとかついだ。

「ほら、あなたも反対側支えて!」

「は?俺は江戸に行くんや。こんなとこで・・・」

「ああ、私江戸のとある宿やってるからちょうどいいわ。おねがい!」

「・・・・。」




そしてそのまま江戸へと向かうのであった。





  • 2009.06.14 Sunday
  • 21:06

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